バンドン工科大学ティルト工学部長をお迎えして ~国際学術交流の新たな展開~

インドネシア名門大学との研究協力が本格始動

2025年7月、当研究室にとって記念すべき国際交流の機会がありました。インドネシアの名門、バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung: ITB)の工学部長であるティルト先生が、国際シンポジウムへの参加のため来日され、東京電機大学を訪問されました。

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Tirto Prakoso
https://fti.itb.ac.id/staff-dosen-tetap/prof-tirto-prakoso-st-meng-phd/
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もちろん、私もLinkdinでつかながっております。
Linkedin:33a76b244

ITBは日本の東大・東工大クラスにあたり、多くの優秀な学生や研究者が集うアジア有数の大学です。特に工学や化学分野で国際的な研究連携が盛んなことでも有名です。他大学ですと、積極的に交流を持とうとする大学でもあります。

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野城智也 学長がインドネシア バンドン工科大学を訪問しました
https://www.tcu.ac.jp/news/all/20250729-65604/
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JKMST2025国際シンポジウムでの出会い

ティルト先生は、東京電機大学で開催された国際シンポジウムに参加されました。ティルト先生の発表は、インドネシアにおけるバイオマス電子材料の応用(スーパーキャパシタ)に関するもので、多くの参加者の注目を集めました。韓国の先生と活発に交流されておりました。

東京電機大学の最新研究設備をご案内

シンポジウム後、ティルト先生を本学国際センター、分析センターにお招きし、当研究室の設備をご案内する機会を得ました。

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東京電機大学 分析センター – 教育/研究に資する機器を管理運営
https://analysis.dendai.ac.jp/
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東京電機大学が誇る最新の分析装置群、特に表面分析装置、電子顕微鏡、X線回折装置などの先端機器に、ティルト先生は強い関心を示されました。「東京電機大学の研究環境は素晴らしい。特に、これらの最新設備が学生たちにも開放されている点が印象的です」とおっしゃっておりました。実際に、当研究室の学生が機器を操作する様子をご覧いただき、実践的な教育体制についても高く評価していただきました。

AOTS東京研修センターでの滞在

ティルト先生の滞在先は、北千住にあるAOTS東京研修センターでした。AOTSは海外からの研修生の受け入れ実績が豊富で、快適な宿泊環境と充実した研修施設を備えています。東京電機大学からも近く、アクセスの良さも好評でした。

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一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS/エーオーティーエス)
https://www.aots.jp/about/access/
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「AOTSの施設は国際的な研究交流に最適です。多様な国からの研究者との交流機会もあり、有意義な時間を過ごせました」とティルト先生からコメントをいただきました。滞在時は東京電機大学の国際ワークショップも開催されており、電子システム工学科の学生も宿泊していたようです。

バンドン工科大学訪問記

実は、私自身も以前バンドン工科大学を訪問する機会がありました。ジャカルタから現地タクシーを手配してバンドンまで向かいましたが、その道中で見た美しい茶畑の風景は今でも印象に残っています。

バンドンへのアクセス方法

日本からバンドン工科大学を訪問される方のために、現地での移動手段について情報共有します:

  • ジャカルタから運転手付きレンタカー(最も推奨)
    • Golden Bird社の英語対応ドライバーが安心(あくまでもインドネシアの高級)
      所要時間:約3時間
  • 高速鉄道”Whoosh”利用
    • ジャカルタ-バンドン間を結ぶ新しい選択肢
      駅から大学までの二次交通の手配が必要
  • シンガポール経由の直行便
    • バンドン国際空港への直接アクセス
      不定期運航のため事前確認必須

現地滞在のおすすめ

バンドンでの宿泊は、Belviu Hotel Bandungがおすすめです。ITBへのアクセスも良く、安全で快適な環境が整っています。近くには日本料理店「祭次郎」もあり、長期滞在でも安心です。あ、もちろん、研究室で滞在する際にはティルト先生が大学内の宿泊施設(徒歩圏内)を確保してくれますので安心です。

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Belviu Hotel Bandung – Official Hotel Website – Book Now
https://belviuhotel.com/
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バンドン工科大学のキャンパス

ITBのキャンパスは、近代的な建物と緑豊かな環境が調和した美しい場所です。

研究棟のフロアには最新の測定装置が整然と配置され、学生たちが熱心に実験に取り組む姿が印象的でした。

キャンパス内には多数のバイクが駐車されており、インドネシアらしい活気ある雰囲気を感じることができます。また、キャンパス周辺では、緑色の果実「チェンドル」を使った伝統的なデザートも楽しめ、現地の文化に触れる良い機会となりました。

今後の研究協力に向けて

ティルト先生の訪問を機に、バンドン工科大学と東京電機大学の研究協力がさらに深まることが期待されます。具体的には:

  • 共同研究プロジェクトの立ち上げ
  • 学生・研究者の相互交流プログラム
  • オンラインセミナーの定期開催
  • 共同論文の執筆

などを現在の所、計画しております。日本の大学における国際交流は、東南アジアとの協力がまだ十分に評価されていないのが現実です。でも、だからこそ東南アジアとの実りある協力関係を築いていきたいと考えています。バンドン工科大学のような優秀な大学との連携は、必ず日本の研究にも新しい視点をもたらしてくれるはずです。時代遅れの考え方に囚われず、真の国際協力を実現していく。それが私たちの使命だと思っています。特に若い世代にお願いしたいと思います。

これからの時代、「世界のどこにでも出ていける」「どんな相手とも共に新しい価値を創れる」そんなグローバルな人材の育成こそが、日本の理工系の未来を切り開くカギになると考えています。みなさんにも、ぜひ積極的に世界に飛び出して、多様な体験と成長の機会を手に入れてほしいと思います。

おわりに

今回のティルト先生の訪問は、両大学の研究協力における重要な一歩となりました。東京電機大学の充実した研究設備と国際的な受け入れ体制、そしてバンドン工科大学の先進的な研究活動が融合することで、新たな研究成果が生まれることを確信しています。私たちの研究室では、このような国際交流を通じて、グローバルな視点を持った研究者の育成と、世界レベルの研究成果の創出を目指してまいります。今後も、バンドン工科大学との協力関係を大切にし、両国の学術発展に貢献していく所存です。


本記事に関するお問い合わせは、研究室までお気軽にご連絡ください。

 

 

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