容器包装材料の環境対応とリサイクル技術の出版
今月になり、原稿を作成した学術書の”容器包装材料の環境対応とリサイクル技術”が出版されました。
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技術情報協会 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
第4章 海洋分解性/生分解性プラスチックの設計と開発、分解性制御、容器包装への応用
第10節 生分解性プラスチックの高次構造制御と容器包装材料への応用
https://www.gijutu.co.jp/doc/b_2182.htm
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技術者や研究者向けの専門誌を出版する技術情報協会です。電子システム工学科のメンバー含めて、修論や卒論を作成する際にこの手の分厚い専門書は一度は手に取ったことはあるのではないでしょうか?こちらに原稿を作成しました。
実は技術情報協会さんにはこれまで原稿を作成しており、再度お願いされて原稿を作成しました。
前回の原稿では、生分解性プラスチックの高次構造(分子の結晶構造)を簡単な紹介だけでとどめておきましたが、ここではそういった構造を制御したプラスチックの構造解析方法について、分野外の研究者や技術者の方々が、この装置で、こういうデータを測定して、ここに注目すれば分子構造の詳細がわかる!!という所まで踏み込んで解説しております。
近年騒がれているプラスチックの環境問題の中で、”生分解性プラスチック”に焦点を当てたものですが、他の原稿をみてみると、規制や規格、リサイクル技術であったり、プラスチック製品の後工程も含めて”全般的な流れ”がにわかる内容となっております。長年同じことをしていると”木を見て森を見ず”みたいなことになりがちなので、そういった流れを修正する際にも、体系的にまとめた書籍は役に立つと思います。
そして、この年末は再度お願いされた別の学術書の原稿作成をしており、今度は天然物の漆膜も含めてバイオマス材料全般の包装材料としてのポテンシャルについて触れようと考えております。これも来年出版されますのでまた紹介させていただきます。