今後、使い捨てプラスチック製品に規制がかかります

ハーバリウムで使用されるシリコーンオイルは合成高分子です。シリコーンゴムとなっていきます。合成高分子と言われているプラスチック製品が今後規制の対象になりつつあります。

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EU proposes ban on straws and other single-use plastics
https://www.bbc.com/news/business-44280532
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ヨーロッパで海に廃棄されたプラスチックが海洋の生態系に被害を与えているため、特定の使い捨てプラスチック製品を禁止する計画です。食品用途のストローなどの使い捨てプラスチック製品を禁止し、代わりの素材に切り替えていきます。加えて、2030年までに全てのプラスチック製の包装材についてリサイクル可能なものにするという計画も発表しています。

さらに、アメリカでも同様の動きがあり、カリフォルニアなどのレストランではプラスチックストローの禁止が検討されております。今後、日本もこの動きは加速されると考えられます。

プラスチックが海洋の生態系に被害を与える原因として、”マイクロプラスチック”があります。1mmよりも小さい顕微鏡サイズのすべてのプラスチック粒子を示しております。石油由来の合成高分子が海上で劣化する過程を考えていきましょう。波などの機械的な力以外にも太陽光(紫外線)による光化学的プロセスでプラスチックが分解されていきます。

しかしながら、プラスチックは、小さくなったとしても、分解してなくなることはありません。しかも、小さなプラスチックは、海の生き物が間違えて食べてしまうことがあります。魚や鳥が食べ、それを最終的にはヒトも食べるというプロセスのため、非常に懸念されております。

さらに、マイクロプラスチックは微小なため下水処理場では完全に処理することができず、フィルターを通過してしまうことも非常に厄介です。今後、このようなプラズチックも規制の対象となり、分解技術、回収技術が要求されてきます。特定のプラスチックに対する注意も必要になってくるでしょう。

プラスチックだけではなく、環境に配慮した製品の処理プロセスも今後の社会のために考えなくてはいけない分野になっていきます。

 

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