マレーシアのチャイニーズニューイヤーを体験しよう!
こんにちは、みなさん。マレーシア留学中の電大太郎です。ここマレーシアでは、これから旧正月(チャイニーズニューイヤー)に突入します!2025年1月29日(水) – 2025年2月12日(水)ですが、もうすでに粛々とお休みモードです。あれ、でも年末年始も休んでいたような、、、マレーシアに来て、そんな些細なことにも最近は気にならなくなりました。
僕も現地の人々に誘われて、マレーシアスタイルの旧正月ランチに参加してきました。そこで出会ったのが、旧正月の代表的な料理「魚生(イーサン)」!です。細切りにした野菜とお刺身を甘酸っぱいドレッシングで和えるサラダみたいなものですが、ここまで有名になるのは、ただの食べるサラダという概念では収まらないからです!
今日はその魅力をみなさんにお伝えしたいと思います。
ところで、みなさん「旧正月」って聞いたことありますか?僕も今回はじめて聞いた言葉であります!
この旧正月という概念ですが、日本では、明治5年(1872年)に太陽暦(新暦)が採用されるまで、太陰太陽暦(旧暦)が使われていました。太陽の動きに沿った太陽暦では1年が365日ですが、月の満ち欠けに沿った太陰太陽暦では約354日であるため、正月の日が異なります。旧暦での正月を「旧正月」と呼ぶようになったのは、新暦への移行後のことです。現在の日本では、新暦の1月1日を「正月」として祝うことが一般的となり、旧正月はあまり意識されなくなりました。
一方、中国では、1912年の中華民国成立後も、旧暦(太陰太陽暦)が日常的に使われ続けました。そのため、旧暦の正月である「春節」・「旧正月」が、現在でも一年で最も重要な伝統行事として大切にされているのです。
つまり、日本と中国で正月の意味が異なるのは、両国における暦の採用の歴史と、それに伴う正月の祝い方の違いによるものなのです。マレーシアの旧正月は、中国の春節の影響を強く受けているため、その影響で旧正月が盛大に祝われているんですよ。
縁起物の「魚生(イーサン)」とは?
「魚生」は、その名の通り魚を使った生野菜サラダのような料理。マレーシアやシンガポールの華人たちが、旧正月に食べる縁起物なんだそうです。材料はとってもカラフル。オレンジ色のニンジン、緑の大根の芽、赤い生魚、白いカブなどが、鮮やかな盛り付けになっています。
友人いわく、これらの食材には全て意味があるんだとか。例えば魚は「毎年余裕がある」、ニンジンは「Good Luck(幸運)が来る」、大根の芽は「Close Relationship(良好な関係)」などなどです。なるほど、旧正月のめでたさを表現した一品なんですね。見た目も味もユニークな料理に、興味津々です。この辺日本と似てますね!
魚生を「トス」して食べる!
さて、いよいよ魚生をいただきます。と、その前にみんなで立ち上がって…はい、「トス」の始まりです!そう、魚生は箸を使って、皆で一斉に高く掲げるんです。「ロヒーロヒーロー(発展と繁栄)」などの掛け声とともに、料理をグチャグチャにかき混ぜていきます。最初は戸惑いましたが、現地の人たちに混ざって「トス」してみると、なんだか楽しい!この「魚生トス」は、旧正月の風物詩なんだそう。みんなで叫び合います!
「トス」したあとの魚生は、味が良く混ざって美味しさ倍増(これ絶妙な感じで混ざるんです!)。不思議な縁起かつぎの体験に、旧正月気分もいっそう盛り上がります。
ツインタワー付近も旧正月仕様に
マレーシアの中でもきれいな夜景として有名なツインタワー付近も旧正月モードです。この赤っぽいデコレーションは中国のおめでたい色だからですね!
ツインタワー付近も、赤を基調にした装いに感激します。現地の人たちが大切にしている伝統行事への気持ちを感じました。
KLタワーもフォトジェニックです。
旧正月で学んだこと
「魚生」体験を通して、改めて感じたことがあります。それは、マレーシアという国の多様性を受け入れる懐の深さです。ここでは、それぞれの文化の象徴的な行事が、国民全体で祝われているんですよね。きっと、お互いの文化を尊重し合うからこそ、多民族が共存できる社会が築けるのだと思います。私たち留学生も、そんな多様性を認め合う姿勢を学んでいきたいですね。
それでは、また次のマレーシア体験記でお会いしましょう!
マレーシアクアラルンプールより
電大太郎