2020年度の卒業式

ご卒業おめでとうございます。

 

今回、この卒業式、修了式を迎えることができたのは、皆様の4年間、2年間の努力の賜物です。これまでの努力に敬意を表したく、是非胸を張って卒業していただきたいと思います。

特に、皆様の最後の1年間は、新型コロナウイルスの影響で十分に大学に来れなかったということがあります。今年度がスタートしたのは5月からですが、ゼミを含めてZOOMへの移行となり、その中での論文の追い込みは非常に大変であったと思います。皆さんのオンライン授業に対するご協力、適応力がなければ今年度は無事運できないものであったと思います。一教員として皆様にお礼を述べたいと思います。

さて、本日が皆さんにとって新しい門出の日となります。今後も感染症以外の危機もでてくるかもしれません。しかしながら、100年前からインフルエンザ、スペイン風邪などを含めて、私達はその都度危機を乗り越えて活動をしてきました。危機の後には、大きく社会の在り方や価値観が変わるフェーズが必ずきます。

10年前にも、東日本大震災があり、当時は地震によって、サプライチェーンが寸断されるなどして、この問題が報道でクローズアップされました。その結果、この後出てきたのがDCM (Demand Chain Management)やDCP (District Continuity Plan)などの物流システムです。

加えて、10年少し前にはグローバルな規模で経済危機も起こっております。アメリカの住宅担保危機から起こったものですが、結果的には世界の各地に飛び火して、企業そのものの在り方も大きく変わりました。

危機を乗り越えた後は価値観も大きく変わってくることでしょう。経済活動が少しずつもとに戻る中で、一部は全く戻らないということもあります。例えば、リモートワークが普及し、今後は会社、自宅などでの働き方も含め仕事に対する価値観や人生に対する価値観も大きく変わってくることと思います。このような様々な行動、価値観の変化も今の社会をより良くしていくきっかけの一つとして捉えて、これから属する会社、組織で歩んでいただきたいと思います。

最後になりますが、一つだけお願いがあります。

今後も継続して学習していく機会を積極的に作っていってください。論文作成が終わり1カ月以上経過しています。論文を完成させるまでは大変だったかもしれませんが、振り返ると楽しい思い出となっているでしょう(多分)!今後、仕事で大変なフェーズを経験することもあるでしょう。しかしながら、論文のように一つのことを深く掘り下げて、、、、ということは少ないと思います。その上で、学習するという機会を継続して、自己研鑽を積むことを忘れないようにしていただきたいです。場所はどこでも結構ですが、学びの継続は重要です。時には立ち止まり、本質を理解するために掘り下げることを意識しないと、世の中で騒がれているからという理由だけで飛びついてしまうことが起こります。

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ブログ作成1年目です。継続する力
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/7493141.html
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そして、勉強するときは是非、楽しくやってください。本来、学びは楽しいものにしてこそ継続が可能なはずです。

また社会人になってから能力開発、キャリアアップを目指す際には、教育訓練給付制度というものもあります。雇用保険の適用があるサラリーマンなら、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座の受講費用の一部が給付される専門実践教育訓練給付金を活用する権利もあることを知っておいてください。

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教育訓練給付制度
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

専門実践教育訓練給付金の拡充であなたのキャリアアップを支援します
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201408/1.html
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今後のご活躍を期待しています。時間があれば、是非卒業生としてお越しください。お待ちしております。

 

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