マニラ活動日記:学生のためのフィリピン大学・電気街含めた体験ガイド

はじめに

こんにちは!前回のメルボルン留学に続き、今回は東南アジアの熱気あふれる都市、フィリピンのマニラをご紹介します。東京電機大学電子システム工学科の皆さんに向けて、マニラの魅力を余すところなくお伝えします。現地の写真とともに、実際に訪れた経験をもとにしたリアルな情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてくださいね!

マニラってどこ?位置関係と基本情報

フィリピンは日本から南西に約3,000km、飛行機で約5時間の場所に位置する7,000以上の島々からなる国です。その首都マニラは、ルソン島の西側、マニラ湾に面した活気あふれる大都市。東南アジアの中では比較的日本に近く、時差もたったの1時間というのが嬉しいポイントです。飛行機の移動時間はマレーシア、日本から4時間程度で着きますよ!中間地点ですね。

人口約1,300万人を抱えるマニラ首都圏は、常に人で溢れかえっています。この人の多さは都市の活力となっていますが、同時に初めて訪れる人には少し圧倒されるかもしれません。特に通勤・通学ラッシュ時の混雑は日本の東京以上!すごい熱気です!

旅の準備 – eTravel登録とUmobile

eTravel – フィリピン入国に必須のオンラインシステム

マニラ旅行を計画している学生は、必ず事前に「eTravel」システムの登録が必要です。

これはフィリピン政府が導入した電子入国カードシステムで、紙の入国カードが廃止され、完全デジタル化されました。やり方は以下のサイトに丁寧に記載されています。

——————–
e-Travel(イートラベル)の登録方法・書き方・記入例
https://www.ryugaku-onebridge.com/d/one_health_pass
——————–

入国の72時間前から登録可能で、パスポート情報、フライト詳細、滞在先などを入力します。登録完了後に表示されるQRコードを入国審査時に提示するので、スクリーンショットを保存しておきましょう。英語での入力が必要なので、不安な方は時間に余裕を持って取り組むことをおすすめします。いつ提示を求められるのかと思っていたら、最後の最後でしたね。

Umobile – 東南アジア旅行の強い味方

マニラでのインターネット接続には、マレーシアの通信会社「Umobile」のローミングサービスが便利です(https://soyacincau.com/2022/05/01/u-mobile-international-data-roaming-5gb-rm10-per-day-promo/)。東南アジア全域で使えるので、複数国を周遊する予定の学生さんには特におすすめ。日本で準備したSIMカードを入れ替える手間が省け、比較的リーズナブルな料金で利用できます。マレーシアに来ていれば、少しの工夫で通信環境が整います。10RMだと思いきや、38RMもかかり、さっそく月タイプのリーズナブルなプランにさせていただきました。

フィリピンでは多少料金を支払えば問題なく使えるので、Grabやメッセージアプリが快適に利用できました。ただし、建物内や地下では電波が弱くなることもあるので、重要なオンライン作業がある場合は宿泊先のWi-Fiも活用するといいでしょう。

マニラへの玄関口空港から市内へ

マニラの空港事情

フィリピンの首都マニラに到着する際、まず訪れるのがニノイ・アキノ国際空港(NAIA)です。

4つのターミナルに分かれているこの空港は、日本を含む世界各国からの便が発着しています。ターミナル間の移動はやや複雑なので、どのターミナルに到着するかを事前に確認しておくと安心です。

 

空港は市内から比較的近い場所にありますが、マニラの慢性的な交通渋滞を考えると、移動時間には余裕を持っておくべきでしょう。特に朝夕のラッシュ時は、通常の23倍の時間がかかることもあります。出国時には長蛇の列ができることも多いので、学生旅行では特に時間に余裕を持った行動計画が大切です。

ローカル交通機関 – トライシクルとジプニー

マニラを含むフィリピン全土で見かける特徴的な交通手段が「トライシクル」「ジプニー」です。

トライシクルは、オートバイの横にサイドカーを取り付けた三輪車。23人乗りが基本ですが、地方では45人が相乗りすることも。短距離移動に便利で料金も安いですが、排気ガスを直接吸い込むことになるので、大気汚染の激しい場所では注意が必要です。

 

一方、ジプニーは第二次世界大戦後の軍用ジープを改造したカラフルな乗り合いバス。マニラの庶民の足として欠かせない存在です。決まったルートを走り、乗客は行きたい場所で「Para!(止まって!)」と声をかけて降りられます。料金は距離に応じて1020ペソ程度と非常に安価。

どちらも観光客にとっては貴重な文化体験になりますが、初めての利用は少し勇気がいるかもしれません。安全面を考慮して、最初は現地の人と一緒に乗るか、短い距離での利用がおすすめです。車内でのスリには特に注意してください。マレーシアの雰囲気とは異なり圧がすごく、私は志半ばで諦めてしまい乗れませんでした。。。

マニラの食文化を堪能

国民的ファストフード – Jollibee(ジョリビー)

マニラに到着してよく見ます!フィリピン国民的ファストフードチェーン「Jollibee(ジョリビー)」。赤と黄色のハチのマスコットが目印で、街のあちこちに店舗があります。マクドナルドよりも店舗数が多く、フィリピン人に絶大な支持を得ているローカルチェーンです。

 

特に人気メニューは「Chickenjoy」と呼ばれるフライドチキンと、一風変わったスパゲッティ。このスパゲッティ、日本人の感覚からすると甘めのケチャップ驚きですが、これがクセになる美味しさ!学生の財布にも優しい価格設定なので、必ず一度は訪れてみてください。私は、となりの日本食のほうが魅力的に見えてしまいました。。。

本場のフィリピン料理を体験

フィリピン料理は、マレー、スペイン、中国、アメリカなど様々な文化の影響を受けた独特の食文化を持っています。マニラ滞在中に以下の料理を見ました:

 

 

「アドボ」はフィリピンの国民食とも言える料理で、鶏肉や豚肉を醤油、酢、にんにく、香辛料でじっくり煮込んだもの。「シニガン」は酸味のあるスープで、魚や肉、野菜が入った具沢山の一品です。そして特別な行事や祝祭には欠かせないのが「レチョン」。豚の丸焼きで、バンブーの棒に豚を刺し、炭火でじっくりと回転させながら焼き上げる豪快な料理です。カリカリに焼けた皮は絶品と言われますが、その形状が、、日本人には向かないかもしれません。。。。また、学生の皆さんには値段的にも嬉しい「シシグ」もおすすめ。豚の顔の部位を細かく刻み、玉ねぎやチリと一緒に鉄板で炒めた料理で、ビールのおつまみとして大人気です。

ハーバービューレストランでの夕食

マニラベイのウォーターフロントには、「ハーバービューレストラン」と呼ばれる海を眺めながら食事を楽しめるレストランが点在しています。特にマニラベイの夕日は世界的にも有名で、この絶景を眺めながらのディナーは特別な体験になります。

これらのレストランでは新鮮なシーフードをメインにしたフィリピン料理を堪能できます。価格帯は場所によって様々ですが、学生でも特別な日の食事として計画できる範囲のお店も多くあります。特に「Seaside」エリアのレストラン群は、リーズナブルな価格で本格的なフィリピン料理と素晴らしい景色を両方楽しめるスポットです。

グループで訪れれば一人当たりの費用も抑えられるので、留学仲間や現地の友人と一緒に訪れるのがおすすめです。

乾杯!フィリピンビール「サンミゲル」

20歳以上の学生の皆さんには、フィリピンが誇るビール「サンミゲル」をおすすめします。サンミゲルビールはアジア最古のビールブランドの一つで、150年以上の歴史があります。

 

暑いマニラの気候にぴったりなのが「サンミゲル・ピルセン」。すっきりとした飲み口と爽やかな後味が特徴で、現地の料理との相性も抜群です。また、「レッドホース」というアルコール度数が高め(約7%)のビールも人気。日本のビールより価格が安いので、予算の限られた学生には嬉しいポイントです。(もちろん、お酒は20歳になってから、そして飲み過ぎには十分注意してください!)

テックオタクの楽園マニラの電気街

ギルモアITセンター – コンピューター天国

マニラ滞在で電化製品を揃えたい際には「ギルモアITセンター」への訪問です。ケソン市にあるこのエリアは、複数のショッピングモールが集まった巨大なIT機器の集積地。パソコンやその部品、周辺機器を扱う専門店が何百と軒を連ねています。

日本の秋葉原を思わせる雰囲気ですが、大きな違いは価格交渉が当たり前という点。英語力と交渉術さえあれば、かなりお得に最新ガジェットを手に入れることも可能です。ただし、保証の有無や正規品かどうかの確認は必須。高校生や大学生なら、自作PCの部品集めに最高の場所と言えるでしょう。

 

一般の電気街 – 掘り出し物を探そう

ギルモア以外にも、マニラには様々な電気街が点在しています。特にマニラ市内のキアポ地区には、より庶民的な電気製品店が集まっています。

 

こちらでは最新機器よりも、中古品や修理パーツ、ちょっと変わった電子部品などが多く並んでいます。電子工作が趣味の学生さんなら、日本では見かけないような掘り出し物に出会えるかもしれません。ただし、偽物も多いので見極める目が必要です。

e-gizmo – 電子部品の宝庫

電子工作やロボティクスに興味がある学生に絶対におすすめしたいのが「e-gizmo」です。この専門店はArduinoRaspberry Piなどのマイコンボード、センサー、モーター、LED、その他電子部品を豊富に取り揃えています。入り方が難しいので以下の写真を参考にしてください。本当にわかりずらいです。

店員さんの知識が豊富で、初心者にも丁寧に使い方を教えてくれるのが魅力です。日本では手に入りにくい部品も多く、電子工作好きなら何時間でも見ていられる場所です。実際、私は気がついたら時間も滞在していました!日本の誰かに売れそうです。

 

 

ちなみにブレッドボード小は50ペソ(125円)なので少し安いくらいですかね。

人の多さと治安 – 冒険には注意も必要

マニラの魅力をお伝えしてきましたが、訪れる際に気をつけるべき点もあります。特に気をつけたいのが治安面です。フィリピンは経済発展著しい国ですが、貧富の差も大きく、スリやひったくりなどの軽犯罪は比較的頻繁に発生します。特に観光客や外国人学生は狙われやすいので、以下の点に注意しましょう:

  • バッグは常に体の前で持つ
  • スマホを路上で見せびらかさない
  • 多額の現金を持ち歩かない
  • 夜間の一人歩きは避ける(本当にやめた方がいいです)
  • タクシーはホテルや大型施設から乗る(できればGrabなどの配車アプリを使用)

ただし、過度に怖がる必要はありません。基本的な注意を払い、現地の人の助言に従えば、充実したマニラ滞在を楽しめます。また大学周辺や高級ショッピングモールなどは警備も厳重で比較的安全です。

宿泊料の安さだけで選ぶのではなく、安全面なども考慮して「マカティ」などが無難なようです。。。ただし、事件も起きてますので油断はしないでください。

—————-
邦人に対する強盗事件の発生(マカティ市グリーンベルト・モール付近)
https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01657.html
—————-

高等教育の中心フィリピン大学

マニラ近郊にあるフィリピン大学(University of the Philippines)は、1908年に設立されたフィリピン最高峰の国立大学です。通称「UP」と呼ばれ、特にケソン市にあるディリマン校は最大のキャンパスとして知られています。

 

フィリピン大学は、東南アジアの大学ランキングでも常に上位に食い込む名門校。特に工学、医学、社会科学の分野で高い評価を受けています。キャンパスは広大で緑豊かな環境に恵まれてます。

フィリピンの高等教育機関は英語で授業が行われるため、留学先としても人気が高まっています。語学留学だけでなく、単位互換制度を利用して専門分野を学ぶ日本人学生も増えているそうです。日本とは異なる教育システムや文化に触れることで、グローバルな視点を身につけることができるでしょう。

まとめ学生にとってのマニラの魅力

マニラは、電気街での買い物体験、現地の食文化、そして英語環境での語学力向上など、特に若い学生にとって魅力的な目的地です。治安面で気をつけるべき点はありますが、基本的な対策を講じれば十分楽しめる都市といえます。電子工作やコンピューターに興味がある学生、東南アジアの文化に触れたい学生、さらには将来国際的な仕事を考えている学生にとっては、マニラでの経験は大きな財産になるでしょう。

ぜひ皆さんも、この記事を参考に、マニラでの自分だけの冒険を計画してみてくださいね!「Salamat po」(タガログ語でありがとう)!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)