台湾の白菜と肉と無機材料・神秘な石、セラミックの関係性(故宮博物館)
台湾の美術的なキーワードとして知ってもらいたいものに”白菜”と”肉”があります。
今回は世界一の中国美術工芸コレクションとして有名な国立故宮博物院の話です!そして、日本もそうですが、人々は石(セラミック・無機材料)にこだわる歴史をもつという事実も知っておいてください。石が健康、金運まで司ると考えることもあります。
ここが故宮博物院です!!
誤解しないでもらいたいのが、台湾では白菜や肉が有名なのではなく、彫刻技術が凄まじすぎて本物にしか見えないくらいに精巧である”神品”として、翠玉白菜(すいぎょくはくさい)と肉形石(にっけいせき)があるということです。
翠玉白菜は翡翠で製作した彫刻のような白菜です。翡翠の緑と白が白菜を再現しております。これ、石なんですか???
一方、肉形石は瑪瑙(めのう)で豚バラの角煮を再現した宝飾品です。瑪瑙のもつ赤と白の縞目で赤身と脂身の層が表されております。え、これも石なんですか???
しかしながら正直、なんで白菜と肉なんだ???せっかく、ここまで細部を再現できる(葉の上のキリギリス、肉の層構造まで)高度な技術をもっと別の所でも活用できたのではないか??とセンスを疑いたくなる所ですが、神秘的な無機材料を身近な生活の一部として置き換えて考えている所に宗教観を感じます。
人々の歴史は石(無機材料)で築かれてきたことが改めて実感できました。
ちなみに当研究室では、無機材料を使った発光材料の研究も行っております。無機ELも、もしかしたら人類の歴史に密接に関係しているのかもしれません。
強引にこじつけました。