電子システム工学科で論文研究を行う意味(キャリアチェンジの成功要件)

後期もスタートし、各自が書ける所から卒業論文を作成していきます。その過程で色々な資料を読み漁るのが卒業論文作成の醍醐味とも言えます。ハズレの資料もあるでしょうが、だからこそドンピシャな資料を見つけた時に興奮する体験もできるはずです。

実は、論文を作成する意味として”成果をまとめる”ことも重要ですが、それ以上に重要なのは、まとめる過程で”気づかなかったことに気づける”という点です!!もし、言われるがままに論文を作業的に作成しているようだと何も気付きません。気づく点が多ければ多いほど考えた点が多々あったということ(未来の自分のためになった)になります。ただ、これは論文を書いていない人にはうまく説明できないのが難しい所です。一度書いてみるとなんとなく理解できる不思議な現象でもあります。ノリにノッたフロー状態になると、これも追加、これも追加とアイデアがでてくる状態も経験できると思います。

たまに論文研究はコスパ面(単位あたりの労力)で批判されますが、言われた作業だけしかしていないと本当に視野が狭くなります。卒業後に役に立つはずです。

話は戻りますが、下の図は卒業論文作成を通しての成長プロセス概念です。

現状からあるべき姿へと変化する際に新たな価値観を発見し、自律的(こうならないといけないよな~~)になれるはずです。逆を考えるとあるべき姿を意識しないと成長はしないということです。

あれ、論文研究成長、、、、そうなんです、実は成功するキャリアチェンジと共通点があって主に以下の3つが考えられます。

  1. 基礎を磨き続ける
  2. 挫折を乗り越える
  3. トランジションの経験

論文もキャリアもそうですが、思いつきでチェンジはできません。成功するイノベーションは基礎を磨き続けることで起こります。そして、論文もキャリアも多少の挫折を乗り越えることでイノベーションが起こります。それがバネになって大きく飛躍できるというわけです。

そして最後のトランジションですが、、何かが終わって(今までの自分)何かが始まる(新しい自分)前にはニュートラル・ゾーンに入ります。

「トランジション」が分かれば、変化の節目を自然にスムーズに乗り切れる!

このままでいいのか、、、色々考えてしまう時期です。電子システム工学科のメンバーもいつかは”中年の危機”という時期にはいる際に考えることになると思います。

こういった時期を乗り越えるには、このような経験に事前に慣れておくことが必要です。乗り越えた経験により希望がもて、不安を乗り越えるきっかけとなります。

つまり、論文研究を行うことでこれの事前準備になるわけです。だからこそ、論文を作成するということはキャリアチェンジの成功要因にもなるということです。論文研究を一つのきっかけとして人生100年時代に向けたキャリアの自律をしてもらいたいなと思っております。外部環境、内部環境など色々調査するうちに、戦略思考も徐々に身についていくことでしょう。

もちろん、こういうことを考えるのは非常に手間です。日々の業務も忙しいことだと思います。しかしながら、忙しい自慢は怠惰な多忙(忙しさは成長を約束しない)ということは私も含めて忘れてはいけないなと思います。

最後に重要なことはこのような経験の中でも”人との関わり合いがモチベーションになる”ということです。前向きに頑張っている人と接点を持ち続けることを卒業後も取り組んでください。くれぐれも、大学にいる頃が一番勉強したというに言わないようになってください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)