メルボルンの電子工作パラダイス:Jaycarの魅力を探る

こんにちは!前回のメルボルン留学記に続き、今回は東京電機大学電子システム工学科の学生の皆さん、特に秋葉原で電子部品を物色するのが好きな方々に向けて、メルボルンの電子工作ファンの聖地「Jaycar」をご紹介します。
日本の秋葉原のような電子パーツショップがオーストラリアにもあるんです!
メルボルン大学とJaycarの位置関係
メルボルン大学からJayCarへのアクセスは非常に便利です。大学のメインキャンパスからトラムで約数分、もしくは歩いて15分ほどの距離にあります。市内中心部にあるので、大学での研究や授業の合間に気軽に立ち寄ることができます。
メルボルン大学の化学工学棟で研究をしていた私は、実験装置の話になった時、教授に「Jaycarに行ってみたら?」とアドバイスをもらい、初めて訪れました。地図を見ると、メルボルン中心部の便利な場所に位置していることがわかります。
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Jaycar Melbourne CBD
https://www.jaycar.com.au/stores/melbournecbd_jaycarau
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メルボルン大学の研究設備と電子制御
メルボルン大学の研究室には、私たちが日本で使っているような電子部品で制御された実験装置がたくさんあります。特に印象的だったのは、LabJackを使った計測システムです。日本では別のシステムを使っていたので、最初は戸惑いましたが、基本的な制御の考え方は同じで、すぐに東京電機大学電子システム工学科の学生も適応できると思います。
研究室ではArduinoを使ったセンサーシステムも多く、学生たちは自分でプログラミングして様々な計測を行っています。工学部の学生たちはこうした装置を改良したり、新しいプロジェクトに取り組んだりしています。その熱意は東京電機大学の学生と変わりません!
「部品が足りないな…」と思った時、日本なら秋葉原に行くところですが、メルボルンではJaycarがその役割を果たしてくれます。
Jaycar Melbourne CBD店の魅力
JayCarのメルボルン中心部(CBD)店は、フランクリン・ストリートにあります。店の前に立つと、日本の秋葉原のパーツショップを思わせる雰囲気。しかし、中に入ると、その整然とした店内レイアウトに驚かされます。
店内の様子
店内はとても整理整頓されていて、カテゴリー別に商品が分類されています。日本のパーツショップよりもゆったりとした陳列で、初心者でも目的の部品が見つけやすい印象です。照明も明るく、清潔感があります。
充実した電子部品コーナー
抵抗、コンデンサ、トランジスタなど基本的な電子部品はもちろん、特殊なICやセンサー類も豊富に取り揃えています。価格は日本より若干高めですが、品質は間違いありません。
特に印象的だったのは抵抗のコーナー。整然と並べられており、必要な値をすぐに見つけることができます。日本では100円ショップでも手に入る基本的な抵抗も、こちらでは1個からしっかりとパッケージされていて、価格も適正です。
ブレッドボードとプロトタイピングツール
実験回路を組むためのブレッドボードも種類豊富です。サイズや接続方式など、様々なタイプが揃っています。日本から持ってきたブレッドボードと互換性があるので安心して使えるでしょう。
工作キットのバラエティ
初心者向けの電子工作キットも充実しています。LEDを使った光るアクセサリーから、本格的なロボットキットまで様々です。私が見つけたFAXで使われているようなモーターキットは、過去の電子システム工学科1年生にはぴったりでした。
意外な掘り出し物:プラズマボール
店内で特に目を引いたのは、プラズマボールです。約2,500円(約25豪ドル)でほぼ日本と同額です。色も様々で、電子工学の原理を視覚的に楽しめるアイテムとして人気があるようです。
はんだ付け装置と工具
はんだこてやはんだも種類が豊富で、初心者用から本格的なものまで揃っています。小型のはんだごてセットも、日本製と遜色ない品質ですね。
学生にとってのJaycar
Jaycarは単なる電子部品店ではなく、電子工学を学ぶ学生にとっての情報交換の場でもあります。店員さんは技術的な質問にも丁寧に答えてくれます(迫ってきます、、、)。メルボルン大学の学生たちも頻繁に訪れていると思います。ただし、残念ながら化学工学の分野の学生さんにはメジャーではないようです。
東京電機大学電子システム工学科の学生なら訪れるべき理由
東京電機大学電子システム工学科の皆さんがメルボルンを訪れる機会があれば、ぜひJaycarに足を運んでみてください。その理由はいくつかあります:
- 国際的な視点の獲得: 日本と海外の電子部品市場の違いを肌で感じることができます。
- 英語での技術コミュニケーション: 店員さんに部品の仕様や使い方を英語で質問することで、技術英語を実践的に学べます。
- ユニークな部品の発見: 日本ではあまり見かけない部品や工具に出会えるかもしれません。
- 現地の電子工作文化理解: オーストラリアの電子工作ファンがどんなプロジェクトに取り組んでいるかを知る機会になります。
留学生活と電子工作の融合
メルボルン留学中に電子工作を続けることで、専門知識を深めながら異文化体験もできる一石二鳥の効果があります。私の場合、Jaycarの部品をきっかけにArduinoベースの環境センサーを通して、研究室の学生さんと会話が弾みました。
まとめ:電子工学留学のすすめ
東京電機大学の学生の皆さん、メルボルン留学は単に英語を学ぶだけでなく、皆さんの専門である電子工学の視野を広げる絶好の機会です。Jaycarのような専門店の存在は、留学生活をより充実させてくれる大きな要素の一つです。「英語は苦手だけど、電子工作は得意」という方も心配いりません。共通の趣味や専門知識があれば、言葉の壁を超えたコミュニケーションが可能です。
メルボルン大学での学びとJayCarでの電子部品探しの経験は、将来エンジニアとして国際的に活躍するための大きな一歩になるはずです。ぜひチャレンジしてみてください!