高分子科学のシリコーンオイルは電子材料以外にもフォトジェニックなハーバリウムで使われております。
小職の専門分野は材料、デバイスですが、時には高分子材料の授業を担当したこともあり材料科学分野を中心に幅広く携わっております。また、プラズマもです。
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化学系と電気系における材料の授業の違いについて
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/1788386.html
メラミン樹脂を使用した激落ちさまです
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/2546201.html
後期の高分子化学の授業が開始しました
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/4036721.html
高分子科学に関する講演
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/4309696.html
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高分子科学、電子・光材料の講義をしていると両方で非常に重要なんですが、やっかいなワードがあります。間違いが起こるワードですが、意味は根本的に異なってきます。
シリコンとシリコーンです。よく聞き間違え、言い間違えが起きるワードとして有名ではないでしょうか。
半導体でよ~~~く使用されるシリコン(Si)と電子材料における高分子材料の主力であるシリコーンゴムのシリコーンです。シリコーンゴムはシロキサン結合(-Si-O-)の主骨格を持つ、合成高分子化合物の総称です。独特の感触があるシリコーンゴムとして有名です。スマホケースにも採用されております。
最近、このシリコーンですが、低分子量のシリコーンオイルとして、フォトジェニックな業界で脚光を浴びております。”ハーバリウム”です。シリコーンオイルのもつ高い耐久性が植物標本などで利用されておりますが、近年、様々な女性のハートを鷲掴みしているそうです。
ちなみに私は、高分子のシリコーンゴムの重合もしたことありますし、低分子量のシリコーンオイルを使って100℃以上の恒温槽を簡易的に作る際に利用させてもらったことも良い思い出になっております。しかしながら、こんなオシャンティーな使い方があったなんて知りませんでした。。。
電子システム工学科の高分子科学代表、フォトジェニック職人、およびハーバリウム職人として、さっそく材料の真髄を極めるために挑戦してみました。
市販のものをそのまま購入するなんて、東京電機大学の高分子科学代表として反則行為です。製作キットの方が自由度が広がると思い購入しました。容器、ドライフルーツ、ドライフラワー、シリコーンオイルとピンセットを用意しました。
まずはガラスビーズがあったので、下側の青みが強くなることは明らかです。花でバランスよく調整しなさいと高度な問題を出題された気分です。
容器の口が狭いため、ピンセットを使って容器に入れていきます。事前に下側と上側の色味のバランスを考えることを”元”印刷会社勤務経験を活かして考えていきました。計画性をもって製作していくことの重要性はワークショップでも電子システム工学科のメンバーが体験していることだと思います。今回も同様でした。
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電子システム工学科のワークショップで行ったLEDの特性測定
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/2810808.html
東京電機大学電子システム工学科におけるワークショップと実験の違い
http://blog.livedoor.jp/plasmalab/archives/2463473.html
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全体的に青みの強い下側と、明るめの色の上側で統一しましたが、ちょいちょいアクセントを小さい花で調整しております。
最後に、今回の主題となるシリコーンオイルを入れて完成です。光沢感がでてきて、まさにファビュラスなフォトジェニックな世界です。
”Herbarium”シールを貼って完成です。部屋にある机の”黄色”と”青色”のハーバリウムの関係が補色の関係ですので非常に映えてきます。
見学者が増えるとやっかいなので、一つは電子システム工学科の学科事務室に置いておきました。小生のような紳士で真面目な女性と話すことが苦手なタイプであってもこれ一つで数時間、花見のようにビール片手に語り合えそうな雰囲気を創り出すことが可能になります。
*秘書さんもシリコンオイルと間違えております。さっそくオープンキャンパスでも出番がきそうです。HaHaHa~
今後も、電子システム工学科の高分子科学研究所およびフォトジェニック研究所の所長としてコンテンツ充実に向けて頑張っていきます。